シングル世帯が抱える苦悩

最近は、女性の社会進出の動きに伴い、家庭の在り方が多様化しています。そんな中、仕事と家庭のバランスを維持するのが最も難しいと言えるのが、シングルマザーやシングルファザーといった人たちではないでしょうか。

最近では、離婚に対するハードルが下がったのもあり、シングル世帯は珍しいものでは無くなっています。それだけ、自由な生き方ができる世の中になったということでしょう。

とはいえ、一人だけで家庭を支えていくのは、なかなか至難の技です。夫婦共働きであれば、二人で家計を支えながら育児をすることが可能です。

しかし、シングルになれば家計を支えるのは一人しかおらず、体調を壊したらすべてが終わってしまいます。さらに、家事・育児もすべてこなさなければならないため、自分の時間はほとんど無いでしょう。

特に、シングルの女性の場合は、金銭面での苦労が大きいと言われています。日本では、基本的に男性が中心となって家計を支える場合が多く、未だに収入面や昇給面では男性優位な社会となっています。世界的にも日本は管理職の女性の割合が圧倒的に低く、大きな問題として捉えられています。

さらに、子育てをしながら働くとなると、時間が大きく制限され、職場も限られてくるため、満足いく収入を得るのは簡単ではありません。

加えて、とある調査では、7割近くのシングルマザーが養育費をもらっていないという結果が出ています。このように、多くの女性が生活費も養育費も自身で捻出している現状があり、金銭面で苦労しているのです。

金銭面で苦労したくないなら、しっかりと手に職を持っておくのがベターです。特に、女性の人材の需要が高いのが、看護師や介護士です。医療福祉の業界は、人がいる限り仕事が無くなることはありません。超高齢化社会の影響もあり、医療と介護の人材ニーズは年々高まっているため、狙い目だといえるでしょう。